2013年3月13日水曜日

Afro-Mexico Road Trip #3: Cumbia, Costa Chica Style


Afro-Mexico Road Trip #3: Cumbia, Costa Chica Style

marazul

Cuajinicuilapa, Guerrero
私達は、多くのアフロ・メキシカンのホームとも言えるCosta Chicaのなかでも大きな町、Cuajinicuilapaで数日間過ごしました。荒廃しつつあるその町にはアフロ・メキシカンの博物館があります。Eduardo Añorveという、恐らく他の誰よりもCosta Chicaでは黒人の遺産として知られる人物と、多くの時間を過ごしました。彼は数年前に、クリオーリョとしての人生とさらに繋がるために故郷へ戻った詩人であり、写真家、アーティスト、ライターでもある人物です。近年、彼は地元の新聞のためにレポートを書いたり、新聞を売ったりして生計を立てています。もし彼の本"Los Hijos de Machomula" を読む機会があれば、Costa Chicaのアフロ・メキシカンに関してのそのテキストは最良のものとなるでしょう。

 Picture 3
Eduardoは私が間違ったことを探していたということを教えてくれました。「文化人類学はいつも別のなにか違うものを探しにくる。chilenacorridos、artesaのダンスなど。」と彼は言います。「そして。彼らはさらに関連するそれらのスタイルを見つける事を望んではいない。40年前には、chilenaはみんなが踊っていたメインとなる音楽でしたが、今はもはや化石です。

クンビアは、彼によると、 本当にCosta Chicaの音楽について知りたいのであれば着目しなければならないリズムだそうです。「みんなそれを何かコマーシャルなものだと思っていて、もしくはただの他のクンビアのコピーだと思っているので、それ自体を勉強しようとしない。」とEduardoは語ります。しかしそれは全てではなく、非常にユニークな発展をとげ、その土地のナイトライフに提供されるだけではなく、クリオーリョのクンビアのスタイルは、メキシコを超えて大きな影響をもたらしました。

CONJUNTO ACAPULCO TROPICAL. 1974. (mundolalis.blogspot.com)

Eduardoが言うには、70年代後期にゲレロ州のtierra calienteからはじまったアカプルコ・トロピカルと呼ばれるグループから始まったとのことです。そのバンドは、当時メキシコのどこにでもあった素の音楽よりも、コロンビアスタイルのクンビアをまねようとしていました。彼らはRCA-Victorとレコードを出す契約をしようとしていたけど叶わず、海岸沿いで行われる彼らののコンサートでレコードを売り、人気になったようです。「本当にアンダーグラウンドでインディペンデントなムーブメントがありました。後にそれはコマーシャルになりましたが。」

彼らの最大のヒット"Cangrejito Playero"は、Eduardoが言うにはメキシコの歴史の中で最も演奏され、売れて、海賊版になったクンビアだそうです。アカプルコ・トロピカルのスタイルは、今となっては誇られるべきCelso Piñaのようなクンビアの "コロンビア" スタイルをモンテレイへともたらすことになりました。「アカプルコ・トロピカルを通じてCosta Chicaの音楽はメキシコやラテンアメリカ全土を侵略した。」とEduardoは語ります。


広がりつつある他の地域のクンビア・バンドは、最も顕著なところではConjunto Mar AzulのほかLos Cumbieros del SurLa Luz Verde de Acapulcoなどです。海岸沿い音楽は他のクンビアとは区別され、より明るく、そして通常はアコーディオンとコーラスのかかったエレクトリックギターがグルーヴィーにフィーチャーされるものです。Eduardoは海岸沿いのクンビアのグループは、ローカルな場所をネーミングしたり、釣りのような現地の経済活動などについて語る事で彼らの音楽を作っていたと指摘しています。もっとも重要な事は、ここにいる皆は「アカプルコからHuatulcoまで、若者、年寄り、母親達、子供達、アフロ、インディへナ、みんな、関連してる。」と彼は言います。恐らくこの地域で近年最も愛されているクンビアバンドのMar Azul のビデオを見ると、彼らがアフリカの遺産だというのには少し疑念が産まれるように思えます。


Mar Azulや他の海岸沿いのバンドはゆっくり演奏し、センチメンタルな歌でメキシコのbaladasの伝統の引き継いでいます。しかしCosta Chicaのbaladasは、他のとは違い、もっとリズミカルで情熱的なエレキギターが特徴的です。Eduardoはそれはこの地だけのジャンルで、彼はbolero criollo(クリオーリョのボレロ)と呼んでいます。

チェックしてみてください。 “Mi Castigo”